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浸炭熱処理

キャスター

浸炭熱処理の特長

・胴体部の高強度化
・耐摩耗性、靭性に優れ高い耐久性を維持
・当社のプレス技術を最大限活かせる熱処理

浸炭熱処理工程

1. 鋼を高温になった炉内に入れ、その炉内に浸炭性ガスを充てんし、
  鋼の表面に炭素を浸み込ませ拡散し、焼き入れを行う熱処理技術です。

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2. 浸炭熱処理の特長は、鋼のごく浅い表面部分は硬くなることで耐摩耗性が向上し、
  内部は柔らかく靭性に優れた鋼に変化します。

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3. 自動車部品や工業部品には浸炭熱処理された部品が数多く使用されていますが、
  当社のパッキングキャスターでは、キャスター旋回部を構成する部品とキャスター強度を
  決定する箇所に浸炭熱処理を行っています。

弊社が浸炭熱処理にこだわる理由

相反する『耐摩耗性と靭性』を併せ持つ熱処理

当社で採用している鋼種はプレス加工において曲げ性、絞り性に優れている帯鋼です。
一方で、無処理のままでは機械的な強度が弱く、酸化作用により錆びやすいため、
熱処理による強度アップや亜鉛メッキ等による防錆処理が必要です。
パッキングキャスターでは旋回部分を構成するスチールボールと
スチールボールが常に接触する上皿、下皿、本体部品に浸炭熱処理を行っております。
これによりキャスターが常に滑らかに旋回する動作を維持し、
金属同士の接触による摩耗を最小限に抑えることが可能になります。
また、負荷荷重による耐久性を高めるとともに、外部から加わる衝撃力やねじれ力に対しても有効です。

浸炭熱処理工程では、炉内温度、浸炭性ガス濃度、熱処理時間等の様々な加工条件を
重要な品質項目として、部品形状、要求硬度により管理しています。
後工程となる検査項目では、表面硬度と有効浸炭深さの測定を行います。
部品表面のビッカーズ硬度と部品断面の浸炭深さをビッカーズ硬度計を使用し検査します。

浸炭硬度が硬すぎると、部品が衝撃に弱く割れてしまします。
逆に軟らかすぎると衝撃により部品が変形してしまいます。
浸炭熱処理を採用することで、相反する「耐摩耗性と靭性」両面の性質を兼ね備え
「壊れず・長持ちで・高荷重でも動きの良いキャスター」を実現することが出来ます。

※ 性能を維持させるにはグリースアップの定期メンテナンスが必要です。
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最高のパフォーマンスをお届けしています。

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